2025年1月下旬から、出前館が配達員向けに新しいオファー方式「PPDD(他店追加)」と「PDPD(他店セット)」を導入します。
この新オファー方式は、配達業務の効率化と配達員の負担軽減を目的としており、配達員の働き方に大きな変化をもたらすことが期待されています。
本記事では、新オファー方式の詳細、実績や期待値、配達員にとってのメリットや注意点を詳しく解説します。
出前館が新オファー方式を導入する背景
配達需要の拡大と効率的なオペレーションの必要性が高まる中、出前館は配達員が複数件を一度に効率よく対応できる仕組みを模索してきました。
今回導入される「PPDD(他店追加)」と「PDPD(他店セット)」は、配達の効率を向上させると同時に、配達員の収入向上や業務負担の軽減を目指した施策です。
出前館の新オファー方式「PPDD」「PDPD」とは?
新たに導入される「PDPD(他店セット)」および「PPDD(他店追加)」は、これまでのシングルオファー(1件ごとの配達依頼)とは異なり、新方式では複数件の注文を同時または順次受け取ることが可能になります。
PDPD(他店セット)
- 概要
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異なる2店舗の注文を同時に受け取り、順次配達する方式です。
- 配達の流れ
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- Aのオファーを受諾
- Aの商品をピックアップ
- Aの商品をドロップオフ(途中でBのオファーを受諾)
- Bの商品をピックアップ
- Bの商品をドロップオフ
- 特徴
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配達中に次のオファーを受け取る仕組みで、効率よく複数件を処理可能。Uber Eatsの「数珠鳴り」と同様の仕組みで、配達効率の向上が期待されます。
PPDD(他店追加)
- 概要
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1件の配達を開始した後、別店舗のオファーを追加で受ける方式です。
- 配達の流れ
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- Aのオファーを受諾
- Aの商品をピックアップ(途中でB店のオファーを受諾)
- Bの商品をピックアップ
- Aの商品をドロップオフ
- Bの商品をドロップオフ
- 特徴
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配達順序は固定されており、配達員の判断で順番を変えることはできません。また、同時に2件の配達を行うので、商品がバッグに収まるか注意が必要です。
出前館の新オファー方式で報酬はどう変わるのか?
出前館の新オファー方式では、報酬が以下の要素を総合的に判断して算出されます。
- 配達距離
- 配達にかかる時間
- 注文数
- 配達員の稼働状況
- 加盟店の状況
配達距離は、商品を持ち運ぶルート距離のみが対象となります。たとえば、PDPDの場合、1件目の配達が完了した後に次の店舗まで移動する距離は報酬に含まれません。
新オファー方式の導入により、1件あたりの報酬単価が下がる可能性はありますが、配達依頼が数珠繋ぎで来る仕組みを考慮すると、時給や日給で見れば以前より稼げる可能性があります。特に、東京、神奈川、大阪といった配達依頼が多い都市では、この方式の効果が期待できそうです。
なお、配達報酬や配達距離はオファー時にアプリ上に表示されるため、報酬が低いと感じた場合には、受諾前に拒否することも可能です。
出前館の配達員にとってのメリット
今回の出前館の新オファー方式の導入により、配達員には以下のようなメリットが期待されます。
- 効率的な配達
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複数件をまとめて処理することで移動時間が短縮される。
- 収入の可能性向上
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効率よく配達件数を増やせることで、収入アップが期待できる。
- 柔軟な対応
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他店セットや追加オファーにより、稼働中に受け取れるオーダーが増える。
まとめ
出前館が新たに導入するオファー方式「PDPD(他店セット)」と「PPDD(他店追加)」は、配達業務の効率化を目指した施策であり、配達員の働き方に大きな変化をもたらすと期待されています。
この新オファー方式では、複数の配達依頼を同時に受ける機会が増えるため、事前に商品がバッグに収まるかを確認することが重要です。特に商品数が多い場合やバッグに収まらない場合には、無理をせず配送サポートセンターに相談することが推奨されます。
配達員の皆さまが、オファーの内容を十分に確認し、準備を整えることで、新しいシステムをスムーズに活用できることを願っています。