デリバリーサービス「Wolt(ウォルト)」を運営するWolt Japan株式会社は、2025年4月7日より北海道札幌市エリアにて、デリバリー商品の価格を店頭と同じに設定する新たな取り組み「デリバリーなのに店頭価格」を正式に開始しました。
この取り組みにより、Woltのアプリやウェブサイト上で対象店舗の商品を、店頭と同一価格で注文することが可能になります。
配達料やサービス料は別途必要ですが、商品価格の上乗せがないことで、従来よりも気軽にデリバリーを利用できるようになります。
Wolt、デリバリー業界初の「一斉店頭価格化」を実現
今回の取り組みは、デリバリーの商品価格をすべて店頭価格と同一に統一するという、フードデリバリー業界では初となる試みです。
正式導入に先駆けて、Woltは2024年10月から広島県呉市にて実証実験を行い、70店舗以上が参加しました。この実験は、デリバリーをより多くの人が利用しやすくすることを目的としており、特に高齢者や子育て世帯など、日常の買い物が困難な「買い物弱者」への支援策として注目を集めました。
実証実験で一定の成果が確認されたことを受け、今回、北海道札幌市での本格導入が実現した形となります。
Woltが挑む、日本特有のデリバリー価格設定の見直し
デリバリーサービスにおいては、近年、店頭価格よりも平均して約4割高い価格で商品が提供されることが一般的です。これは、デリバリーサービスが店舗から30~35%の手数料を徴収しており、そのコストを上乗せする形で価格が設定されるためです。
一方で、海外ではデリバリーの商品価格も店頭価格と同じであるのが一般的であり、商品価格がデリバリーで割高に設定されるのは日本固有の商慣習とされています。
Woltはこの現状を見直し、より多くの人が公平な価格でデリバリーを利用できる環境を整えることを目指しています。
Wolt札幌、120店舗以上が「店頭価格」表示で参加

札幌市での正式導入では、開始時点で120店舗以上のWolt加盟店が取り組みに参加しており、今後も対象店舗は順次拡大される予定です。
Woltのアプリやウェブサイト上では、「店頭価格」と表示された対象店舗が明記されており、ユーザーはそれを目印に注文できます。
注文できるのは飲食店の料理だけでなく、スーパーや専門店の日用品、食料品など多岐にわたり、平均30分ほどで自宅に届けられます。
- 北海道らーめん 奥原流 久楽 本店(札幌市中央区)
- サッポロビール園 ガーデングリル(札幌市東区)
- でか盛り海鮮問屋 すすきの店(札幌市中央区)
- キッチン鑓水商店(札幌市中央区)
- 自然卵のクレープ(札幌市中央区)
- すしの菱田(札幌市中央区)
- PROTEINBOWL サッポロファクトリー店(札幌市中央区)
Woltの今後の展開にも注目
Woltでは今後も地域の店舗と連携しながら、家計への負担軽減や地域社会の課題解決に取り組んでいく方針です。
今回の北海道札幌市での導入は、その全国展開に向けた第一歩と位置づけられており、今後の展開にも注目が集まります。
なお、現在、Woltでは初めて利用する方に向けた初回限定クーポンを配布しています。詳しくは以下の記事をご覧ください。

