【取材】不安もあったけれど始めて良かった!Uber Eats加盟で広がった認知と来店効果

「Uber Eats(ウーバーイーツ)に加盟すると、本当に効果があるの?」「配達の品質やオペレーションに不安はない?」こうした疑問をお持ちの飲食店オーナーの方も多いのではないでしょうか。
特に、初めて Uber Eats(ウーバーイーツ)の導入を検討する場合は、配達クオリティや業務の手間など、気になる点がいくつも出てくるものです。
そこで今回は、そうした不安を乗り越え、「Uber Eats(ウーバーイーツ)を始めて本当に良かった」と語る人気店「with PADDY(ウィズパディ)」のオーナー・小暮さんにお話を伺いました。
Uber Eats(ウーバーイーツ)導入のきっかけや導入前に感じていた懸念点、実際に得られた売り上げや店舗認知度への効果など、リアルな体験を詳しく語っていただいています。
今後Uber Eats(ウーバーイーツ)への加盟を検討している飲食店の皆さまは、ぜひ参考にしてみてください!
店舗名 | with PADDY(ウィズパディ)吉祥寺 |
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住所 | 東京都武蔵野市吉祥寺本町 2-11-9 |
営業時間 | 平日 11:30~15:00、17:00~21:00 土曜日 11:30~21:00 日曜日 11:30~19:00 |
詳細ページ | with PADDY 公式 Instagram Uber Eats掲載ページ |
※申し込み後に担当者がつくので、登録後も安心して始められます。(Uber Eats店舗向け公式ページ)
人気のヘルシーメキシカン「with PADDY」がUber Eatsを始めた理由

――本日は Uber Eats(ウーバーイーツ)に加盟しているなかでのリアルなお話を伺えればと思っております。よろしくお願いいたします。
よろしくお願いします。
――まず、どのようなお店なのかを教えてください。
「with PADDY(ウィズパディ)」は、“毎日食べられるヘルシーメキシカン”をコンセプトに、ブリトーやタコスを提供しているお店です。
一般的にブリトーやタコスはジャンクフードのイメージが強いと思いますが、当店ではお米にスーパーフードを混ぜるといった、ヘルシーさを意識しています。
また、吉祥寺周辺にお住まいの方に、日常的に利用していただける場所を目指しています。

――Uber Eats に加盟されたのはいつ頃ですか?加盟のきっかけについても教えてください。
Uber Eats に加盟したのは、コロナ渦ですね。2020 年 3 月頃から影響を受け始めて、営業が制限されて、人が出歩かない状況で売り上げを確保するために、Uber Eats を始めることにしました。
――Uber Eats に加盟するにあたって、不安や懸念材料はありましたか?
元々テイクアウトはやっていましたが、配達方法や温度管理、衛生面など、配達を外部に委託することに不安がありました。
でも続けていくうちに、配達パートナーの方への評価システムが導入されたので、今となっては不安材料はないかなと思います。
――では結果的に加盟して良かったと感じられていますか?
そうですね。最初は不安がありましたが、加盟して良かったです。
Uber Eatsの出店に関する基本情報については、以下の記事で詳しく解説しています。
Uber Eats加盟時の手続きと準備で苦労したこと
――Uber Eats(ウーバーイーツ)に加盟するにあたって、登録手続きはスムーズに進みましたか?
最初は住所登録などで苦労しました。当時は日本語で登録ができず、英語での入力が必要だったので、戸惑いましたね。でも結果としてはスムーズに登録できたと思います。
――登録以外で、Uber Eats の加盟準備で大変だったことはありますか?
加盟する際に文章を考えたり、写真を撮ったりするのが大変でした。最初は撮影が不慣れだったので……。でも何回かやっていると慣れてきて、スムーズにできるようになりました。
――Uber Eats を導入したことで、スタッフの体制や業務の流れで変化した点はありますか?
元々テイクアウトをやっていたので、特に変化はないですね。
お客さまに直接渡すか、配達パートナーに渡すかの違いなので、新しい作業が増えたという感覚はありません。なので、逆に馴染んで良かったかな。
Uber Eatsに店舗を登録する方法については、以下の記事で詳しく解説しています。
※月額料や登録料が無料なので気軽にスタートできます。(Uber Eats店舗向け公式ページ)
Uber Eatsの注文数や売り上げの割合はどのくらい?
――Uber Eats(ウーバーイーツ)の 1 日あたりの平均注文数はどのくらいですか?
平日も休日も平均 10 件くらいですかね。
――店舗全体での売り上げのなかで Uber Eats が占める割合はどのくらいですか?
大体、店舗全体の売り上げの 8% くらいですね。
――売り上げの 8% を占めるんですね。注文が多い曜日や時間帯、天候など、波はありますか?
そうですね。今の暑すぎる時期の方が波があって。注文が多いときもあれば少ないときもあって、一概には言えない感じです。
――注文数や売り上げが増えたきっかけになった施策や工夫したことはありますか?
注文数を増やすのは、そんなに意識してないですね。最初は全然注文が入らなかったんですけど、徐々に増えてきました。
リピーターのお客さまが多いので、初めてのお客さまが次も注文したいと思ってもらえるような仕組みや味わいは意識しています。
あとは当店のページを見た方が何を頼んだらいいのか分からないという理由で、ページを離れてしまうのを防ぐ施策も行っています。
――Uber Eats のページだけでなく、お店の外看板にも「はじめての方はこれ!」とお勧め商品が書かれているので、初めての方でもメニューが選びやすいですね。
はい、初めてのお客さまが「何を頼んだら良いか分からない」という状況を避けるために、Uber Eats のページだけでなく、店頭の看板にも「はじめての方はこれ!」というお勧めメニューを紹介しています。
実際に一定数注文が入っている商品を紹介し「これが入っているとおいしいんだ」と思っていただけるよう工夫しています。
まずは一度召し上がっていただき、次回の注文につながってくれたらいいなと。

Uber Eatsの店舗の売り上げを上げる方法については、以下の記事で詳しく解説しています。
Uber Eatsで売り上げを伸ばすメニューと価格設定の工夫
――Uber Eats(ウーバーイーツ)での価格設定はどのように決めていますか?
Uber Eats の客層と店舗に来店される客層は少し違った傾向があるように感じています。なので、それぞれのお客さまのニーズに応えられるよう、組み合わせやページ作りを工夫しています。
――Uber Eats で特に意識していることはありますか?
「また頼みたい!」と思える味わいはもちろんのこと、他店さんよりしっかりと梱包していることが一層の安心感につながり、リピートしていただける 1 つの要素になればいいなと思います。
――現在「With PADDY」さんはEats 厳選を獲得されていますが、選出されるまでに何か工夫した点や選出後に得られた効果があれば教えてください。
そもそも選ばれる基準が分かっていなくて……。特に選ばれる意識はしてないですね。
でも、顧客満足度を高めることは常に意識しているので、その結果として Eats 厳選に選ばれたのかもしれません。
Eats厳選については、こちらの記事でご確認いただけます。
出前館との比較から見えたUber Eats一本化の理由
――現在はUber Eats(ウーバーイーツ)以外にもデリバリーサービスに加盟されていますか?
以前は出前館を利用していましたが、現在は Uber Eats のみです。
出前館を辞めた理由は、Uber Eats と出前館で別々に価格調整を行うのが手間だったからです。
あとは、売り上げ比率が 10:1 で Uber Eats の方が圧倒的に高かったので、実験的に出前館をやめてみました。そしたら出前館の売り上げが Uber Eats に上乗せされ、全体的な売り上げはむしろ増加しました。
――では現在はデリバリーは Uber Eats 一本で運営されているのですね。
そうですね。他のデリバリーサービスからも営業はありますが、今のところ Uber Eats だけで十分だと考えています。
他のフードデリバリーとの比較については、以下の記事で詳しく解説しています。
忙しくても回る?Uber Eats運用の現場対応と工夫
――Uber Eats(ウーバーイーツ)でオペレーションや商品の受け渡しで何か気を付けていることはありますか?
二重確認を徹底しています。作る担当者が責任を持って商品を確認し、梱包する担当者も再度確認します。
配達パートナーに渡す際も番号を確認し、手渡しして誤配を防いでいますね。
――徹底的な確認を行っているのですね。容器包装の選定では何か工夫されていることはありますか?
容器はテイクアウトと同じものを使用しています。
ただ、 Uber Eats の場合は、商品を入れた紙袋の外側をビニール袋で包むようにしています。
理由としては、玄関に置かれることを考慮して、商品を保護するためですね。しっかり袋で閉じて商品が崩れないように工夫しています。
――Uber Eats でデリバリーを行うにあたって、何か問題や課題はありますか?
特に大きな問題はありませんが、Uber Eats の売り上げが上がるにつれて、お店が忙しくなります。注文も昼時といった特定の時間帯に集中するんですよね。
実際、店舗での飲食やテイクアウトのお客さまを優先せざるを得ない状況も発生しています。
たとえば当初の予定では 15 分くらいでピックアップ予定だったものが 30 分に延びてしまったり……。まれに、Uber Eats の配達時間が遅れてしまうのが課題です。
※難しい準備や機材は不要。すぐに始められます。(Uber Eats店舗向け公式ページ)
Uber Eatsで来店客が増加!認知拡大と今後の展望

――Uber Eats(ウーバーイーツ)に加盟して良かったと感じるのはどんな点ですか?
Uber Eats を通じてお店を知り、来店してくださるお客さまがいることです。
「Uber Eats で食べて、店舗に来たんだよね」って言ってくれて。Uber Eats やっていて良かったなと。
また、売り上げは月に数万円といったレベルではありません。しっかりと売り上げを支えているんです。
最初は大変ですが、無料で加盟できるので、後から結果がついてくると思えば取り組む価値があると思います。
――Uber Eats を通じて、店の認知が広がっていくのですね。
はい、広がってますね。
――今後 Uber Eats を活用していくにあたって、取り組んでいきたいことや強化していきたいことはありますか?
Uber Eats の写真をもっと鮮明で、おいしそうに見えるものに変えていきたいです。
また、Uber Eats の市場では、私たちの商品に対する需要が割とあると思っています。
たまに「ゴーストレストランをやりませんか?」と言われることがあるんです。with PADDY の商品を Uber Eats で展開してくれる方と一緒に商品展開をしていくのも面白い戦略なんじゃないかなと思っています。
――最後に、Uber Eats への加盟を検討している飲食店にアドバイスがあればお願いします。
Uber Eats は無料でできるので、やった方がいいです。やらずに売り上げを伸ばしたいと言っているのは違うのかなと。
Uber Eats を始めてみて、自社製品ではうまくいかない場合は他の需要がある商品を外部から発注して、ゴーストレストランのような形で展開していくのも 1 つの方法だと思います。
――とても参考になるお話でした。本日はお時間いただき、ありがとうございました。
こちらこそ、ありがとうございました。
(取材・文:善平晴香)