出前館の出店費用は?初期費用・月額・手数料を飲食店目線で解説
出前館の飲食店向け公式サイトを見ると「初期費用0円」と書いてありますが、本当に無料で出店できるのか、手数料で利益が残るのか、気になりますよね。
飲食店の出店サポートに携わってきた立場から正直に言うと、出前館は固定費がほぼかかりません。ただし、注文ごとに引かれる手数料の仕組みを理解しておかないと、あとで「思ったより手取りが少ない」と感じることになります。
先に結論をまとめると、こうです。
- 初期費用・月額費用:0円
- 実費:受注用タブレット代くらい
- 手数料:注文が入ったときだけ発生(配達代行なら実質約38%、自社配達なら約13%)
この記事では、費用の内訳から手数料のシミュレーション、Uber Eats(ウーバーイーツ)との比較、利益を残すコツまでまとめました。読み終えるころには、自分の店で出前館を導入して利益が出るかどうか、自分で判断できるはずです。
まずは、費用の全体像から見ていきましょう。
- 【期間限定】出前館の新規出店キャンペーンで手数料が3か月0円
- 初期費用・月額費用は0円。固定費はかからない
- 実費は受注用タブレット代(レンタル月2,000円/購入なら2万円前後)
- 手数料は配達代行で35%+決済〜3%、自社配達で10%+決済〜3%
- 解約金・違約金もなし。気軽に始めて辞められる
- ご飯系・ファミリー向けの店ほど出前館と相性が良い
出前館の出店費用はいくら?初期費用・月額費用を解説
出前館の出店費用は、初期費用・月額費用ともに0円です。実際にかかるのは受注用のタブレット代くらいで、あとは注文が入ったときの手数料だけです。
まずは出店にかかる費用の全体像を、一覧で確認しておきましょう。
| 費用項目 | 金額 |
|---|---|
| 初期費用 | 無料 |
| 月額費用 | 無料 |
| 手数料(配達代行) | 商品代金の35%(サービス10%+配達代行25%) |
| 手数料(自社配達) | 商品代金の10% |
| キャッシュレス決済手数料 | 注文金額の〜3% |
| 受注用タブレット | レンタル月2,000円/購入2万円前後 |
| 解約金・違約金 | なし |
初期費用・月額費用は無料で固定費はかからない
出前館は初期費用・月額費用ともに0円で、固定費はかかりません。公式の料金表でも「初期制作費用・月額運営費用0円」と明示されています。
料金は注文金額に応じた従量課金です。注文が入らない月に固定費だけ出ていく心配がないので、個人店のような小規模の店舗でも導入しやすいんですよね。
受注用タブレット端末代は購入とレンタルどっちが得?
出店費用の中で唯一の実費になりがちなのが、受注用のタブレット代です。レンタルは月額2,000円、購入なら2万円前後で、1年以上使う予定なら購入の方が割安になります。
出前館の注文はタブレットで受け取る仕組みで、手元にない場合は自分で用意する必要があります。
| レンタル | 購入 | |
|---|---|---|
| 費用 | 月額2,000円(LTEモデル) | 2万円前後(買い切り) |
| 向いている人 | まず試したい・短期 | 長く続ける予定 |
レンタルは1年で2万4,000円。購入の2万円前後とほぼ同じか、むしろ高くなります。長く続けるつもりなら、買ってしまった方が経済的ですね。
選ぶならメモリ4GB以上のタブレットがおすすめです。実際に受注用タブレットを選んで使ってきた経験から言うと、メモリ2GBのLenovo B10(10.1インチ)は動作が重く、4GBのLenovo M10(10.1インチ)に買い替えたら一気に快適になりました。
ほかには「OPPO Pad Air」もおすすめです。メモリ4GBで薄型軽量、デザインもスタイリッシュ。とにかく安く抑えたいなら、メモリ4GBで2万円を切る「aiwa tab AB8」が候補になります。
メニュー写真の撮影費用と掲載条件
メニュー写真は出前館に無料で撮影を依頼できます。トップ画像1枚とメニュー写真を最大34枚まで撮影してもらえます。
ただし撮影を依頼すると日程調整が必要で、その分だけ出店が遅れます。撮影日は通常2週間から1か月ほど先になることが多いです。
早く出店したいなら、まず自分で撮った写真で開始して、後日あらためて出前館に撮影を依頼するのもおすすめです。
掲載は10商品以上+写真が必須
掲載にはメニュー数の条件があり、ドリンクを除いて10商品以上を写真付きで載せる必要があります。タピオカ専門店など商品数が少ない業態は、個別に相談できます。
出前館の店舗側にかかる手数料【自社配達・配達代行】
出前館の手数料は、配達を誰がするかで変わります。配達代行は35%、自社配達は10%で、どちらも別途キャッシュレス決済手数料が〜3%かかります。
まずは2つのプランの手数料を一覧で見てみましょう。
| プラン | サービス手数料 | 配達代行手数料 | 決済手数料 | 合計の目安 |
|---|---|---|---|---|
| 配達代行 | 10% | 25% | 〜3% | 約38% |
| 自社配達 | 10% | ― | 〜3% | 約13% |
手数料は商品代金(税抜)に対して、決済手数料は注文金額(税込)のキャッシュレス分にかかります。それぞれ詳しく見ていきます。
配達代行の手数料は35%(サービス10%+配達代行25%)
配達代行の手数料は商品代金の35%です。内訳はサービス手数料10%と配達代行手数料25%に分かれています。
配達代行は出前館の配達員が料理を運んでくれる仕組みです。自前で配達員を雇う必要がない分、手数料は高めに設定されています。これに加えてキャッシュレス決済の手数料が〜3%かかります。

自社配達の手数料は10%
自社配達なら手数料は商品代金の10%だけです(別途、決済手数料〜3%)。
自社配達は、自店のスタッフが配達を行うプランです。配達手数料というより「出前館の掲載料」に近い位置づけですね。自前の配達網がある店なら、手取りを大きく残せます。
なお自社配達には受付時間の条件があり、9時から26時の間で5時間以上は注文を受け付ける必要があります。
キャッシュレス決済手数料は注文金額の〜3%
注文者がクレジットカードやQR決済などで支払った場合、注文金額(税込)の〜3%の決済手数料がかかります。現金以外の注文に発生する手数料です。
出前館で対応しているキャッシュレス決済は、次のとおりです。
- クレジットカード(VISA/Master/JCB/AMEX/Diners)
- Apple Pay
- Amazon Pay
- auかんたん決済/ソフトバンクまとめて支払い
- PayPay/d払い
【期間限定】出前館の新規出店キャンペーンで手数料が3か月0円
出前館では現在、新規出店した店舗の手数料が、出店から3か月間0%になるキャンペーンを実施中です。通常35%の手数料(サービス手数料+配達代行手数料)がまるごと無料になります。
さらに4か月目以降の3か月間も手数料20%に軽減され、初期費用も0円。立ち上げ期の負担を大きく抑えられます。
今だけ!新規出店で手数料が3か月間0円
出店から3か月:手数料0%/4〜6か月目:手数料20%/初期費用0円
初めての出店(新規契約に限る)/全メニューを店頭価格(お店価格)で提供/配達代行利用の加盟店が対象(バーチャルレストラン除く)。最新の内容は公式サイトでご確認ください。
出前館の手数料は売上からいくら引かれる?手取りシミュレーション
手数料の数字だけ見てもイメージしづらいので、月の売上からいくら引かれるかを試算しました。目安として配達代行で約38%、自社配達で約13%が引かれます。

- 配達代行:手数料35%+決済手数料(キャッシュレス8割想定)で実質約38%
- 自社配達:手数料10%+決済手数料で実質約13%
※税抜・税込の端数は簡略化した概算です
| 月の売上(目安) | 配達代行(実質約38%) | 自社配達(実質約13%) |
|---|---|---|
| 10万円 | 手取り 約6.2万円 (手数料 約3.8万円) | 手取り 約8.7万円 (手数料 約1.3万円) |
| 30万円 | 手取り 約18.6万円 (手数料 約11.4万円) | 手取り 約26.1万円 (手数料 約3.9万円) |
| 50万円 | 手取り 約31万円 (手数料 約19万円) | 手取り 約43.5万円 (手数料 約6.5万円) |

こうして並べると、配達代行は売上の4割近くが手数料で消えるのがわかります。長年の検証から言えるのは、手数料分を最初から価格に上乗せしておかないと、利益が薄くなるということです。価格設計のコツは、このあとの章で解説します。
出前館とUber Eatsの出店費用・手数料を比較
フードデリバリーの最大手といえばUber Eats(ウーバーイーツ)です。出前館との出店費用・手数料の違いを比較すると、実質の手数料はUber Eatsの方がやや安い結果になります。
初期費用と月額費用は、Uber Eatsも出前館もどちらも無料です。配達代行の手数料も両方とも35%で、ここまでは同じ条件ですね。
違いが出るのはキャッシュレス決済の手数料です。Uber Eatsは手数料に含まれていて別途負担がないのに対し、出前館は〜3%かかります。そのため出前館の実質的な手数料は約38%になり、手数料の安さだけならUber Eatsが有利です。
一方で、出前館には自社配達(手数料10%)があるのが強みです。自前の配達網を持つ店なら、出前館の方が手取りを大きく残せます。
Uber Eatsの手数料の内訳は「Uber Eatsの手数料は店舗側いくら?35%の内訳と利益を出す価格設計を解説」で詳しくまとめています。
出前館の出店費用を抑えて利益を出すコツ
出前館は固定費がかからない分、利益を残せるかは価格設計と自店との相性で決まります。手数料を見込んだ価格設定をして、自社配達を活かすのが基本です。
- 手数料を見込んだ価格設定
店内価格より1〜2割上げてデリバリー価格に。手数料分を最初から織り込む - 自社配達を活用する
配達網があるなら手数料10%の自社配達で手取りを最大化 - 客単価を上げる
セットやファミリー向けメニューで1注文あたりの単価を引き上げる
出前館の手数料が割に合う店・合わない店
同じ手数料でも、ご飯系・ファミリー向けの店ほど出前館と相性が良いです。出前館の利用者には、家族でしっかり食事をしたい層が多いためです。

店舗の導入相談を受けてきた中で感じるのは、ガッツリしたご飯系や、家族でシェアできるメニューが出前館では強いということ。
実際に自分のカフェ系の店で各サービスを併用したところ、売上比率はUber Eats(ウーバーイーツ)が85%、出前館が10%、menu(メニュー)が5%で、出前館は伸び悩みました。
| 相性が良い店 | 相性が出にくい店 |
|---|---|
| 弁当・丼もの・中華・ピザなど、ファミリー向けのご飯系 | カフェ・スイーツなど、単価が低く少量の商品が中心 |
自店のジャンルが出前館の客層と合うかどうかで、同じ手数料でも利益の出方が変わります。カフェ系なら出前館に絞らず、Uber Eatsを主力にする判断もありですね。
出前館の振込日・精算サイクルと解約金
出前館の売上は月1回または月2回払いで、締め日から5営業日後に振り込まれます。解約金・違約金はかかりません。
振込日と精算サイクル
毎月の出前館の利用料と売上を相殺して、請求額または振込額が決まる仕組みです。支払いサイクルは契約内容により異なります。
- 月1回払い:月末締め、5営業日後支払い
- 月2回払い:15日締め・月末締め、それぞれ5営業日後支払い
振込手数料は店舗側の負担ですが、三井住友銀行の口座なら手数料は0円です。これは出前館配達員の報酬の振込スケジュールと同じ流れですね。
解約金・違約金はかからない
出前館を辞めたい場合でも、解約金や違約金は発生しません。契約は1年ごとの自動更新ですが、更新費や更新手続きも不要です。
解約したいときは、出前館の店舗管理サイトの「お問い合わせ」から解約希望を伝え、退店申請書を提出すれば手続きできます。月額費用もかからないので、閉店でもない限り、急いで解約する必要はないでしょう。
出前館の出店費用に関するよくある質問
出前館の出店費用について、よく寄せられる質問をまとめました。
- 出前館の出店は本当に初期費用0円ですか?
-
初期制作費用・月額運営費用ともに0円です。実費は受注用タブレット代くらいです。ただし公式の料金表に「基本料金は一部有料となる場合があります」との注記があるため、申込前に営業担当へ確認しておくと安心です。
- タブレットの代わりに自分のスマホやiPadを使えますか?
-
スマートフォンは個人情報の取り扱いリスクから使用できません。タブレット自体は使用可能ですが、レジや他社デリバリーで使っている端末との併用は原則NGです。受注アプリが起動中しか通知音が鳴らず、注文を取りこぼすおそれがあるためです。
- メニューの修正に費用はかかりますか?
-
店舗管理画面から自分で修正すれば無料です。出前館に修正を依頼する場合は、1メニューパターンにつき3,000円かかります。基本は自分で更新するのがおすすめです。
- 解約に費用はかかりますか?
-
解約金・違約金は一切かかりません。契約は1年ごとの自動更新ですが、更新費や更新手続きも不要です。月額費用もないため、閉店でもない限り急いで解約する必要はありません。
- 自社配達と配達代行は両方使えますか?
-
同じ店舗での同時併用は原則できません。どちらか一方を選ぶ形です。ただし後からの切り替えは可能で、手続きと設定に1〜2週間ほどかかります。
- 対応しているキャッシュレス決済は何ですか?
-
クレジットカード(VISA/Master/JCB/AMEX/Diners)、Apple Pay、Amazon Pay、auかんたん決済、ソフトバンクまとめて支払い、PayPay、d払いに対応しています。これらの決済には注文金額の〜3%の決済手数料がかかります。
出前館の出店費用まとめ
出前館の出店費用について解説しました。最後に要点をまとめます。
- 【期間限定】出前館の新規出店キャンペーンで手数料が3か月0円
- 初期費用・月額費用は0円で固定費はかからない
- 実費は受注用タブレット代(レンタル月2,000円/購入2万円前後)
- 手数料は配達代行で35%、自社配達で10%(別途、決済手数料〜3%)
- 解約金・違約金はなし
- ご飯系・ファミリー向けの店ほど出前館と相性が良い
- ご飯系・ファミリー向けの店
弁当・丼・中華・ピザなど、家族でシェアできるメニューが中心 - 自前の配達網がある店
手数料10%の自社配達で手取りを大きく残せる
- カフェ・スイーツ系の店
単価が低く少量の商品が中心で、出前館の客層と合いにくい - 値上げで客離れしやすい店
手数料分を価格に転嫁すると注文が落ちる懸念がある
出前館は初期費用も固定費もかけずにデリバリーを始められるので、小規模な店舗でも導入しやすいのが魅力です。注文ごとに手数料はかかりますが、その分を価格に上乗せしておけばリスクは抑えられます。
自社配達があるのも出前館ならではの強みです。配達網を用意できる店なら、手数料10%で手取りを大きく残せます。まずは費用がかからないので、気軽に申し込んでみてください。





