Uber Eatsは個人が自宅で出店できる?条件2つと2026年の新ルール
自宅のキッチンでUber Eats(ウーバーイーツ)に出店できれば、テナント代をかけずに飲食店を始められます。ただ、調べてみると「できる」と「無理」の両方が出てきますよね。
私は「おいしいデリバリー」を8年運営し、自分でもデリバリー専門店を出しました。今は飲食店向けの出店サポートも行っています。
結論からいうと、自宅でもUber Eatsに出店できます。ただし「飲食店営業許可」と「店頭でお客さんに売れること」の2つが必要なんです。
- 結論、自宅でも出店できる:ただし満たすべき条件は「飲食店営業許可」と「店頭販売」の2つ
- 2026年7月1日の変更:店舗の実態がないデリバリー専用の出店は、新規で申し込めなくなった
- イートインは不要:テイクアウト専門でOK。お客さんが来て買える導線があればいい
- 最大の壁は設備:生活用とは別の営業用キッチン、2槽シンク、専用の手洗い、扉での区画が必要
- 賃貸とマンションはほぼ不可:現実的なのは持ち家の戸建てか空き家
- 費用の目安:自宅改装で数十万〜300万円、コンテナハウスで200万〜300万円
- 自宅が無理でも道はある:間借り・シェアキッチンなら初期費用を大きく抑えられる
さらに2026年7月1日、大きなルール変更がありました。店舗としての実態がないゴーストレストランは、新規で出店できなくなったんです。
「何ができなくなって、何が今まで通りなのか」を取り違えると、準備の方向ごと間違えます。
読み終わるころには、自分の家で出店できるかどうかと、難しい場合に進むべき道がはっきりしているはずですよ。
※申し込み後に担当者がつくので、登録後も安心して始められます。(Uber Eats店舗向け公式ページ)
この記事の執筆・監修者

株式会社AMO 代表取締役
小川 智之
2017年からフードデリバリー専門メディア『おいしいデリバリー』を運営。Uber Eatsなどでの配達経験・累計800回以上の注文経験・飲食店の運営を通じて、「注文者・配達員・店舗」の3つの視点から情報を発信しています。
Uber Eatsは個人が自宅でも出店できる?【2026年最新の結論】
Uber Eats(ウーバーイーツ)は個人でも自宅でも出店できます。会社を作る必要はなく、個人事業主のまま申し込めますよ。
ただし「自宅の住所で飲食店営業許可を取れること」と「お客さんが店頭で買えること」の2つは絶対に外せません。
2017年からこの業界を見てきましたが、自宅出店の相談でつまずくのは、だいたいこの2つなんですよね。
- 制度上はできる:個人事業主でも、自宅の住所でも出店できる
- 関門は2つ:自宅で飲食店営業許可を取れるか、店頭でお客さんに売れるか
- 現実的な対象は限られる:持ち家の戸建て、または誰も住んでいない空き家
実際に出店した店舗の運用は「Uber Eats加盟店のリアル」で4店舗に取材しました。
ゴーストレストランの新規出店は2026年7月1日で受付終了した
Uber Eats(ウーバーイーツ)は2026年7月1日、バーチャルレストランの新規受付を終了しました。対象は中小・個人が運営する店舗です。
バーチャルレストランとは、店舗としての実態がなく、デリバリーだけで営業する形態のこと。ゴーストレストランとも呼ばれます。
1つの厨房から2ブランド目、3ブランド目を出す手法も、この形にあたります。現在は新規で申し込めません。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 変わったこと | 店舗としての実態がない店は、新規で出店できなくなった |
| 変わらないこと | お客さんが店頭で買える実店舗の出店は、これまで通り申し込める |
| 既存店の扱い | すでに出店しているバーチャルレストランが、すぐ閉鎖されるわけではない |
ここで多くの人が誤解します。「じゃあ自宅からのデリバリー専門店ももうダメなのでは?」と。
半分は当たりです。デリバリーだけの店は出せませんが、お客さんが来て買える状態にしておけば自宅でも出店できます。
イートインの席をつくる必要はありません。テイクアウト専門でも条件は満たせます。
- 営業許可:その住所で飲食店営業許可を取得している
- 店頭販売:お客さんが直接来て商品を買える(イートイン席は不要)
- 受け渡しの導線:店頭で商品を渡せる窓口やカウンターがある
つまり分かれ目は、ブランドの数ではなく「お客さんがその場所で買えるかどうか」なんですよね。

賃貸・分譲マンションでの自宅出店はほぼ不可能
賃貸アパートや分譲マンションの自宅からUber Eats(ウーバーイーツ)に出店するのは、現実にはほぼ不可能です。
設備を整えられるかどうか以前に、住まいの契約そのものが壁になるからなんです。
- 契約が住居用:多くの賃貸契約は住居専用で、営業行為が禁止されている
- 管理規約の制限:分譲マンションは規約で店舗利用を禁じているケースが大半
- 工事ができない:シンクの増設や間仕切り工事にはオーナー・管理組合の許可が要る
- 来客を受けられない:店頭販売のために不特定多数が出入りすると、住民トラブルになりやすい
まれに、1階が店舗仕様になっている賃貸物件なら話は別です。
その場合も、契約前にオーナーへ「飲食店として営業する」と伝えて承諾を取っておいてください。

※難しい準備や機材は不要。すぐに始められます。(Uber Eats店舗向け公式ページ)
自宅でUber Eatsに出店するための条件
Uber Eats(ウーバーイーツ)の出店条件は7つあります。自宅の場合、そのうち5つは難なくクリアできます。
つまり自宅出店の難関は「飲食店営業許可証」と「店頭販売」の2つなんですよね。
| Uber Eatsの出店条件 | 自宅でのクリアしやすさ |
|---|---|
| 飲食店営業許可証を取得している | △ 最大の関門 |
| お客さんが店頭で商品を買える(テイクアウト販売ができる) | △ 受け渡し場所の確保が必要 |
| Uber Eatsの配達エリア内で営業している | ○ 住所を入れれば確認できる |
| 週4日以上・1日3時間以上営業できる | ◎ 自宅なら調整しやすい |
| 12〜13時か19〜20時のどちらかで営業できる | ◎ 問題になりにくい |
| メニューを5品以上掲載する | ◎ 問題になりにくい |
| 安定したネット環境とタブレット等の端末がある | ◎ 自宅ならすでにある |
自宅が配達エリアかどうかは、アプリに住所を入れれば1分で分かります。全国の対応状況は「現在のUber Eatsのエリア」にまとめました。
営業日数やメニュー数など条件ごとの細かい中身は「Uber Eatsに店舗を出店するための条件」で1つずつ解説しています。
お客さんが店頭で買える状態にする
自宅で出店するには、お客さんが直接来て商品を買える状態にしておく必要があります。
用意すべきなのは、イートインの席ではなく「受け渡しの導線」です。
- 受け渡し場所:玄関先や勝手口に、商品を渡せる窓口かカウンターを設ける
- 店だと分かる表示:屋号の看板やのぼりを出し、外から店舗と認識できるようにする
- 営業時間の掲示:来店したお客さんが、いつ買えるのか分かるようにする
自宅の一角を店舗らしく整えることが、そのまま出店条件を満たすことにつながるわけですね。
用途地域によっては自宅で飲食店を開けない
自宅の用途地域によっては、飲食店を開業できなかったり、面積の制限を受けたりします。
用途地域とは、地域ごとに建てられる建物の種類を決めたルールのこと。全国で13種類に分かれています。
飲食店を開けるかどうかで見ると、13種類は次の3つに分かれます。
- 制限なく開けるのが7地域:住居地域・商業地域・工業地域など
- 条件つきで開けるのが5地域:低層・中高層の住居専用地域と田園住居地域
- 開けないのが1地域:工業専用地域だけは飲食店を建てられない
自宅が「制限なく開ける7地域」に入っていれば、この項目はクリアです。
条件つきで開業できる5つの用途地域
住環境を守る5つの地域では、飲食店の床面積や階数に上限が設けられています。
| 用途地域 | 出店できる条件 |
|---|---|
| 第一種低層住居専用地域 | 店舗兼住宅で、店舗部分が50㎡以下かつ延べ面積の2分の1未満 |
| 第二種低層住居専用地域 | 上記に加えて、食堂・喫茶店なら2階以下・150㎡以内も可 |
| 第一種中高層住居専用地域 | 2階以下・500㎡以内 |
| 第二種中高層住居専用地域 | 2階以下・1,500㎡以内 |
| 田園住居地域 | 地域の農産物を使う場合は2階以下・500㎡以内。使わない場合は2階以下・150㎡以内 |
表にある「店舗兼住宅」とは、店舗と住宅を行き来できる構造の住宅を指します。
行き来できない構造のものは「併用住宅」と呼ばれ、低層住居専用地域では飲食店を開業できません。
制限なく開業できる7つの用途地域
次の7地域と、用途地域の指定がない区域なら、面積や階数の制限を受けずに開業できます。
- 第一種住居地域
- 第二種住居地域
- 準住居地域
- 近隣商業地域
- 商業地域
- 準工業地域
- 工業地域
- 用途地域の指定がない区域
自宅の用途地域が分からないときは、自治体の都市計画課に聞くのが確実です。
生活用とは別に営業用のキッチンが必要
自宅で飲食店営業許可を取るには、家族が使うキッチンとは別に営業用のキッチンが必要です。
つまり家の中にキッチンが2つある状態。ほとんどの家は1つなので、ここが一番の壁になります。
「生活用のキッチンは使いません」と伝えても、それを証明する手段がないため認められません。
2槽シンクと専用の手洗い設備がいる
営業用のキッチンには、2槽のシンクと、それとは別の専用の手洗い設備が必要です。
食材を洗う場所、器具を洗う場所、手を洗う場所を分けて、汚れの行き来を防ぐためなんです。
| 設備 | 必要な条件 |
|---|---|
| シンク(洗浄設備) | 長さ45cm×奥行36cm×深さ18cm以上が目安で2槽以上。各槽に蛇口があり、お湯が出ること |
| キッチン内の手洗い | シンクとは別に専用で設置する。液体石けんとペーパータオルを備える |
| トイレの手洗い | トイレ内かすぐ外側に設置する。タンク上部の給水タイプは原則不可 |
| 水栓の形式 | 自動センサー式・レバー式・足踏み式のいずれか。ハンドル式は原則不可 |
水栓の条件は2021年6月の食品衛生法改正で厳しくなりました。手をひねって止めるハンドル式は、洗った手がまた汚れるため原則認められません。
なお2槽シンクは一体型でなくても構いません。それぞれに蛇口が付いていれば、離れた場所にあっても大丈夫ですよ。
キッチンを壁や扉で区切り、出入口も分ける

営業用のキッチンは、壁や扉で独立した部屋として区切る必要があります。
生活スペースからホコリや汚れが調理場へ流れ込むのを防ぐためです。

家族が使う玄関と、営業用の出入口を分けるよう求められることもあります。勝手口があればそれで足りますよ。
ここまでの5項目を、そのまま自分の家に当てはめてみてください。
- 店頭販売
玄関先や勝手口に、お客さんへ商品を渡せる場所をつくれる - 用途地域
工業専用地域ではなく、面積・階数の制限もクリアしている - 営業用キッチン
生活用とは別に、もう1つキッチンを作るスペースがある - シンクと手洗い
2槽シンクと専用の手洗いを置ける広さと配管がある - 区画と出入口
壁や扉で仕切れて、勝手口など生活用とは別の出入口を用意できる

5つすべてに当てはまるなら、自宅で出店できる可能性は十分あります。
1つでも欠けるなら、次に紹介する改装やコンテナハウスといった方法を検討しましょう。
自宅でUber Eatsに出店する4つの方法と費用
自宅でUber Eats(ウーバーイーツ)に出店する方法は4つあります。費用は数十万円から600万円まで幅があります。
選ぶ基準は費用よりも、住みながら始めるか、生活と切り離すかです。
| 方法 | 費用の目安 | 準備期間 | 向いている人 |
|---|---|---|---|
| 自宅を改装する | 数十万〜300万円 | 1〜3か月 | 持ち家の戸建てで、使っていない部屋がある人 |
| コンテナハウスを置く | 200万〜300万円 | 2〜4か月 | 敷地に3〜5坪の空きがある人 |
| キッチンカーで営業する | 中古100万円〜/新車250万円〜 | 1〜3か月 | イベント出店とデリバリーを兼ねたい人 |
| 空き家・実家を使う | 数十万〜300万円 | 1〜3か月 | 生活空間と切り離して始めたい人 |

どの方法を選ぶ場合も、お客さんが店頭で買える導線をセットで用意してください。キッチンカーとコンテナハウスは、外から店舗と分かるぶん条件を満たしやすい方法です。
お金をかける前に「Uber Eats導入のメリット・デメリット」も読んでおくと判断がぶれません。
自宅を改装する
自宅の一部を営業用キッチンに改装する方法なら、住みながら店を始められます。

ただし間取りや配管の位置によっては、工事費が一気に膨らむこともあるんですよね。
- 配管の移設: 2槽シンクと手洗いを離れた位置に置くほど工事が増える
- 給湯設備の新設: 営業用の給湯器を別に付けると費用が跳ね上がる
- 間仕切り工事: 壁と扉でキッチンを独立させる工事が必要になる
- 受け渡し窓口: 店頭販売用のカウンターや窓口を新たに設ける
リフォーム会社には「飲食店として営業したい」と最初に伝え、図面を作ってもらってください。この図面が保健所への相談で必要になります。
【要追記】筆者の知人・取材先で、自宅や空き家を改装して出店した実例(費用・期間・つまずいた点)を追加
敷地にコンテナハウス・プレハブを設置する
敷地に余裕があるなら、コンテナハウスやプレハブを飲食店仕様で設置する方法もあります。

コンテナハウスの価格は200万〜300万円が相場です。3〜5坪ほどの空きスペースがあれば設置できます。
販売業者にも「飲食店として使う」と先に伝えて、図面を作ってもらいましょう。
キッチンカーで営業する
キッチンカーからの出店も認められています。自宅の敷地に停めて、そこから営業できますよ。
そもそも店頭で売る前提の業態なので、店頭販売の条件は自然にクリアできます。

キッチンカーの価格は、入手方法と車種で大きく変わるんですよね。
| 入手方法 | 価格の目安 |
|---|---|
| 新車(軽トラック) | 250万〜350万円 |
| 新車(1t前後の普通車) | 350万〜600万円 |
| 中古(軽トラック) | 100万〜300万円 |
| 中古(普通車) | 200万〜500万円 |
| リース | 頭金30万〜150万円+月8万円前後 |
キッチンカーで営業許可を取る場合、トイレは不要です。代わりに給水タンクと排水タンクを積む必要があるんです。
タンクの容量は調理内容によって決まるので、購入前に必ず保健所へ相談してくださいね。
空き家・実家を使う
誰も住んでいない空き家や実家があるなら、生活空間と切り離して店をつくれます。

住んでいる人がいないぶん、生活動線と営業動線を分ける必要がありません。家全体を店舗として設計できます。
ただし、もとからあるキッチンをそのまま使えるわけではないんですよね。
長く空いていた家ほど給排水や給湯の傷みも出るので、見積もりが自宅の改装より高くつくこともあります。
一方で、駅から離れた住宅街でも、デリバリーなら立地に左右されずに注文が入ります。玄関先を受け渡し場所にすれば、店頭販売の条件も満たせますね。
- 用途地域: 住宅街ほど制限がかかりやすい。工事前に必ず調べる
- 建物の状態: 給排水・給湯の傷みで、見積もりが想定より膨らむことがある
- 名義と同意: 実家の場合は、所有者や相続人の同意を先に取っておく
4つ並べましたが、迷ったときは次の基準で選んでみてください。
- 住みながら少しずつ始めたい
自宅を改装する。使っていない部屋と配管が近ければ費用を抑えられる - 生活に影響を出したくない
敷地にコンテナハウスを置く。外から店舗と分かるので店頭販売もしやすい - イベント出店もやってみたい
キッチンカーで営業する。中古やリースなら初期費用を下げられる - 使っていない家がある
空き家・実家を使う。家全体を店舗として設計できる - どれも難しい
間借りやシェアキッチンを検討する。次の章で解説します
自宅での出店が難しい場合の代替案
自宅で営業許可を取れない場合は、すでに営業許可のある厨房を借りるのが現実的です。
ただし借り方しだいでUber Eats(ウーバーイーツ)に出店できなくなるので、そこだけ気をつけてください。
- 自分名義で営業許可を取れて、店頭でも売れる:実店舗としてこれまで通り出店できる
- 借り先の許可のまま、デリバリーだけで出す:ゴーストレストラン扱いになり、新規では申し込めない
出店の相談を受けるとき、私が最初に確認するのがこの一点なんですよね。
既存の飲食店を間借りする
間借りとは、他の飲食店の空き時間や空きスペースを借りて営業する形態のことです。
夜だけ営業している居酒屋の昼枠を借りて、ランチを出すケースがよくありますね。
自分で物件を借りるより、家賃を大きく抑えられるのが魅力です。路面店を昼だけ借りる形なら、店頭販売の条件もクリアできます。
間借り先の営業許可のままでは、自分の店として出店できません。契約前に、自分名義で許可を取れるかを保健所と貸主の両方に確認してください。
シェアキッチン・クラウドキッチンを借りる
シェアキッチンは、区画が分かれていてテイクアウト販売もできる施設なら出店できます。
クラウドキッチンやゴーストキッチンとも呼ばれる、複数の店が入る調理施設のことですね。
物件を見極めるポイントは3つあります。
- 営業許可の名義
自分の名義で飲食店営業許可を取得できるか - 区画の独立性
壁や扉で区切られ、専用のシンクと手洗いがあるか - 店頭販売の可否
お客さんが直接来て、その場で商品を受け取れるか
同じ住所に複数のブランドが入っていること自体は問題ありません。キッチンが区画ごとに分かれていれば大丈夫です。
フードコートをイメージすると分かりやすいですね。1つの建物に何店舗も入っていますが、それぞれが独立した店として営業しています。
逆に注意したいのが、共用の厨房を時間貸しするだけのタイプ。区画が分かれておらず、お客さんも買いに来られない施設は、ゴーストレストラン扱いになります。

他社も含めて出店先を比べるなら「フードデリバリー加盟4社の手数料・売上比較」が参考になるはずです。
※「使わない=コストゼロ」だから赤字リスクなしで導入できます。(Uber Eats店舗向け公式ページ)
自宅でUber Eatsに出店するまでの手順
自宅からUber Eats(ウーバーイーツ)に出店するまでは、最短でも2〜3か月かかります。
順番を間違えると、数百万円が無駄になりかねません。工事に入る前に、必ず保健所へ相談してください。
- 調査と相談(ステップ1〜3): 2週間〜1か月。用途地域を調べ、図面を持って保健所へ
- 工事と資格取得(ステップ4〜5): 1〜2か月。食品衛生責任者の講習は工事中に済ませる
- 申請と申し込み(ステップ6〜7): 3週間〜1か月。施設検査を経て、Uber Eatsへ申し込む
自治体の都市計画課か、Webの都市計画情報で自宅の用途地域を確認します。
飲食店を建てられない地域だと分かれば、この先の費用をかけずに済みます。
リフォーム会社やコンテナハウスの業者に「飲食店として営業したい」と伝えます。
そのうえで、図面と見積もりを作ってもらいましょう。図面には、お客さんへの受け渡し場所も必ず入れてください。
図面ができたら、工事に入る前に管轄の保健所(生活衛生課)へ相談に行きます。
業者が「大丈夫」と言っても、保健所の判断は別です。先に工事をして「これでは営業できません」と言われるのが最悪のパターン。
相談のついでに、営業許可の申請書類も一式もらっておくとスムーズですよ。
保健所から問題ないと確認が取れてから、実際の工事に入ります。
食品衛生責任者は、店の衛生を管理する役割の資格です。飲食店1店舗につき1人は必要になります。
各地の食品衛生協会が開く養成講習会を受ければ取得できます。
- 受講時間:6時間程度の座学のみ
- 受講料:1万〜1万2,000円(自治体により差あり)
- 受講方法:会場での受講、またはeラーニング
工事の完成予定日の10日前を目安に、営業許可の申請書類を保健所へ提出します。
その後、保健所の担当者が現地に来て施設検査を行います。問題がなければ営業許可証が交付されます。
営業許可証を受け取ったら、いよいよ出店の申し込みです。
書類に不備がなければ、最短7日で営業を開始できます。
申し込み画面の手順は「Uber Eatsに飲食店を出店する方法」でスクショ付きで解説しています。
※申し込み後に担当者がつくので、登録後も安心して始められます。(Uber Eats店舗向け公式ページ)
自宅でのUber Eats出店に関するよくある質問
自宅でのUber Eats(ウーバーイーツ)出店について、よく寄せられる質問をまとめました。
- デリバリー専用でも自宅から出店できますか?
-
できません。2026年7月1日以降、店舗としての実態がないデリバリー専用の出店は新規で受け付けていません。お客さんが直接来て商品を買える状態にしておく必要があります。イートインの席は不要で、テイクアウト専門でも条件は満たせます。
- 個人事業主でもUber Eatsに出店できますか?
-
出店できます。法人である必要はありません。必要なのは飲食店営業許可証と、報酬を受け取る銀行口座です。開業届はUber Eatsの審査書類ではありませんが、飲食店を営むなら税務署へ提出しましょう。
- Uber Eatsの出店にかかる手数料はいくらですか?
-
Uber Eatsに配達を任せる場合は売上の35%です。自店で配達するセルフ配達は15%、お持ち帰りは12%。初期費用と月額固定費はかかりません。内訳と値付けの考え方は「Uber Eatsの手数料は店舗側いくら?」で解説しています。
- 自宅のキッチンは使わないと申告すれば営業許可は取れますか?
-
取れません。生活で使っていないことを客観的に証明する手段がないためです。誰も住んでいない空き家であれば、キッチンが1つでも営業用として認められます。
- 菓子製造業許可でもUber Eatsに出店できますか?
-
出店できます。Uber Eatsが求めるのは食品営業許可証で、飲食店営業許可のほか菓子製造業許可も対象です。ただし作るものによって必要な許可が変わるため、事前に保健所で確認してください。
まとめ:自宅でのUber Eats出店は「営業許可」と「店頭販売」で決まる
本記事では、個人が自宅でUber Eats(ウーバーイーツ)に出店する条件を解説しました。
- 持ち家の戸建て、または空き家がある
賃貸・分譲マンションでは契約と規約の壁を越えられない - 店頭で商品を渡せる
玄関先や勝手口に受け渡しの窓口をつくれる - キッチンをもう1つ作れる
生活用と営業用を分けられるスペースと配管がある - 用途地域の制限をクリアしている
工業専用地域ではなく、面積・階数の条件も満たす - 数十万〜300万円を用意できる
改装費とコンテナハウスの相場に対応できる
- 賃貸・分譲マンションに住んでいる
間借りかシェアキッチンを借りるほうが早い - 改装の予算をすぐに出せない
間借りなら家賃を抑えて小さく試せる - まず売れるかを確かめたい
シェアキッチンで数か月試してから設備投資を判断する - デリバリー専用で始めたい
店舗の実態が要るため新規では申し込めず、別の設計が必要
自宅で出店できるかどうかは、突き詰めると「営業許可を取れるか」と「店頭で売れるか」の2点に集約されます。
逆にこの2つをクリアできれば、家賃のかからない飲食店を持てるということ。集客もアプリ側が担ってくれます。
出店の初期費用も月額固定費も0円で、使わなければコストはかかりません。許可の見通しが立った段階で申し込んでおくと、立ち上がりが早くなりますよ。


