Uber Eatsに店舗を登録する手順・始め方を画像付きで解説【飲食店向けガイド】

Uber Eats(ウーバーイーツ)に店舗を登録したいと考えている飲食店オーナーにとって、手続きの流れや費用の有無は事前にしっかり確認しておきたいポイントです。
初期費用の有無や登録手順、必要書類などを把握しておくことで、スムーズに出店準備を進めることができます。
本記事では、実際の登録フローや必要な準備物、費用・手数料の仕組みを、スクリーンショット画像付きでわかりやすく解説します。
これからUber Eats(ウーバーイーツ)の出店を検討する方に向けて、最短で営業を始めるための具体的なステップを丁寧にご紹介します。
※申し込み後に担当者がつくので、登録後も安心して始められます。(Uber Eats店舗向け公式ページ)
Uber Eatsの店舗登録に必要な準備と条件
Uber Eats(ウーバーイーツ)に店舗を登録する前に、必要な準備や出店条件を正しく理解しておくことが重要です。
このセクションでは、登録時に求められる書類・機材や、満たすべき基本条件についてわかりやすく解説します。
店舗登録に必要な書類・機材
Uber Eats(ウーバーイーツ)に店舗を登録するには、事前に必要な書類と機材を準備しておくことが重要です。
スムーズな登録手続きや営業開始のため、あらかじめ揃えておくことで作業の手間を減らせます。
準備すべきものは以下の通りです。
- 飲食店営業許可証(有効期限内・登録店舗の住所と一致すること)
- 代表者の身分証明書(運転免許証、マイナンバーカード、パスポート)
- Uber Eats専用で使うタブレットかスマートフォン
注文の受信にはモバイル端末が必要です。常時起動が求められるため、専用機材の用意をおすすめします。
特にスマートフォンは画面が小さく機能制限もあるため、タブレット端末の方が運用しやすいです。
端末がない場合はUber Eatsからレンタル可能ですが、費用(22,500円)がかかります。現在は2万円前後で購入できる機種も多く、コストを抑えるなら購入を検討してもよいでしょう。
中でもおすすめなのが、アイリスオーヤマ製のタブレットです。価格が手頃で、国内メーカーによるサポートも安心材料です。 Uber Eatsの業務にも十分対応できます。
登録に必要な条件
Uber Eats(ウーバーイーツ)に店舗を出店するには、いくつかの基本条件を満たしている必要があります。
これらの条件を確認せずに進めると、登録途中で止まってしまう恐れがあるため注意が必要です。
登録に必要な主な条件は以下の通りです。
- 飲食店の営業許可証を取得していること
- Uber Eatsの配達エリア内で営業していること
- 週に4日以上、1日あたり3時間以上の営業が可能であること
- 12~13時または19~20時の時間帯に営業できること
- メニューに最低5品以上を掲載すること
- 安定したインターネット接続とモバイル端末を用意すること
営業時間や営業日は後から変更も可能なため、最初は最低限の基準を満たしていれば問題ありません。
また、より詳しい出店条件については別記事でも紹介していますので、あわせて確認しておくと安心です。
Uber Eats(ウーバーイーツ)の店舗登録手順
Uber Eats(ウーバーイーツ)の店舗登録は、5つのステップを順に進めるだけで完了します。スムーズに進めば、最短7日で営業を始めることも可能です。
ここでは、登録の全体像と具体的な流れをわかりやすく解説します。
※リンクをタップすると各項目にジャンプします
※難しい準備や機材は不要。すぐに始められます。(Uber Eats店舗向け公式ページ)
①店舗情報を入力する

最初に、Uber Eats店舗向け公式ページから店舗情報を登録します。ここで入力する情報が今後のやり取りの基盤になるため、正確に入力しましょう。
入力項目は以下の通りです。
- 店舗名
- 店舗住所
- 担当者名
- メールアドレス
- 電話番号(固定・携帯いずれも可)
- 業種(「レストラン」などのカテゴリを選択)
電話番号の欄には「携帯電話番号」と記載されていますが、店舗の固定電話でも差し支いありません。担当者と連絡が取りやすい番号をご入力ください。
業種の選択については、「中華」や「イタリアン」といった細かいジャンルではなく、「レストラン」や「小売店」などの大まかな分類からお選びいただきます。飲食店の場合は、「レストラン」をご選択ください。
②Web合同説明会に参加する

次に、Uber Eats(ウーバーイーツ)から届く案内メールに従い、Web合同説明会に参加します。
この説明会では、サービスの仕組みや出店までの流れが説明されるため、全体像を把握するのに役立ちます。
説明会の案内は、申し込み後1〜3日以内にメールで届きます。(上画像・左)
Zoomを利用して行われるため、自宅や店舗から簡単に参加できます。予約はメール内のリンクから可能です。(上画像・右)
Web合同説明会では、Uber Eats(ウーバーイーツ)のサービス内容や出店の流れについて説明が行われます。Zoom(Web会議システム)を使用して実施されるので、自宅や店舗から簡単に参加できます。
③営業許可証やメニューを提出し、契約書にサインする
説明会終了後、必要書類およびメニュー情報をメールで提出し、契約手続きに進みます。すべての提出が完了すると、正式にレストランパートナーとして認定されます。
提出書類
まずは、「飲食店営業許可証」の提出が必要です。許可証を撮影した写真またはスキャンデータをメールで送付してください。
必要に応じて、「酒類販売免許」や「ふぐ取扱い許可証」など、その他の関連許認可書類の提出もしてください。
メニュー情報や店舗詳細の記入内容
Uber Eats(ウーバーイーツ)から送付されるExcelシートに、以下の項目を記入します。
- 店舗名
- 店舗の電話番号
- 会社名(個人事業主は屋号)
- 代表取締役またはオーナー名(名前、生年月日)
- 営業時間
- メニュー(メニュー名、説明、料金)
- オプション

初回のメニュー登録は必要最低限で問題ありません。あとから何度でも追加・修正が可能です。
全情報の提出後、「Welcome to Uber Eats! レストランパートナーシップ電子契約書の送付」という件名のメールが届きます。このメール内のリンクから、Web上で契約書に電子署名を行います。
メニュー作りのコツについては、こちらの記事に記載しています。
④銀行口座と請求書を設定する
契約書にサインした後は、売上の振込先となる銀行口座や請求書情報を設定します。これらの設定を正しく行うことで、報酬の受け取りがスムーズになります。
銀行口座の設定方法
Uber Eatsレストランマネージャーにログインし、「支払」タブ内の「銀行口座の管理」から設定を行います。
請求書の設定

請求書設定では、表示名の登録や消費税納税義務の有無などを確認します。
責任者の身分証をアップロード
続いて、代表者または契約権限のある責任者の本人確認書類(顔写真付きの公的証明書:運転免許証、マイナンバーカード、パスポートなど)をアップロードします。
この書類の提出者は必ずしも代表取締役である必要はなく、Uberとの契約書に署名できる権限を持つ方であれば構いません。
アップロードは、Uber Eatsレストランマネージャーの「設定」タブ内にある「書類」セクションから行えます。案内に従って必要書類を準備し、アップロードしてください。
⑤最終確認フォームを入力したら営業開始可能
電子契約書への署名が完了すると、「【回答必須】Uber Eats 最終確認フォームご回答のお願い」という件名のメールが届きます。
メール内のリンクから「最終確認フォーム」に回答することで、最短で即日中に営業を開始することが可能です。
このフォームでは、以下の項目について確認・選択します。
- 銀行口座情報や請求書設定が完了しているか
- メニュー設定は問題ないか、必要に応じてUberのコンサルティングを希望するか
- メニュー写真は自分で用意するか、それともUberによる撮影を希望するか
- 営業開始希望日
なお、メニュー設定や写真撮影を「自分で行う」と選択すれば、手続き完了後すぐに営業を始めることができます。
登録後にメニューや写真についてUberへ相談することも可能ですが、早期営業開始を目指す場合は、まずは自身で準備を進めるのがおすすめです。
最終確認フォームの送信後、「Uber Eatsに貴店の情報が掲載されました」という件名のメールが届き、ダッシュボードにログインすれば注文受付がスタートします。
※Uber Eats店舗向け公式ページから申し込み後、最短7日で営業開始できます。
メニュー写真の準備方法と注意点
Uber Eats(ウーバーイーツ)に掲載するメニュー写真は、自分で撮影するか、Uber Eatsに依頼するかを選べます。
どちらの方法にもメリットと注意点があるため、目的やスケジュールに応じて最適な方法を選ぶことが大切です。
自分で撮影する場合
早く営業を開始したい場合は、自分でメニュー写真を用意するのが最もスムーズです。登録作業がスピーディーに進み、最短で即日営業開始も可能になるからです。
撮影の際は、できるだけ明るい場所を選びましょう。特に、自然光が入る窓際での撮影がおすすめです。料理が鮮やかに写り、写真を見る人の食欲をそそる効果が期待できます。
なお、Uber Eats(ウーバーイーツ)への登録後にあらためて撮影を依頼することも可能です。そのため、初期段階では自分で撮影して早期に営業を始め、後からプロに依頼するのも効果的な方法です。
Uber Eatsに依頼する場合(費用・期間)
写真のクオリティを重視したい場合は、Uber Eats(ウーバーイーツ)に撮影を依頼する方法もあります。
プロによる撮影で見栄えの良い写真が用意でき、結果的に注文数の増加につながりやすくなるためです。
ただし、撮影のスケジュールと編集作業を含めて約2週間かかるため、営業開始はその分遅れます。具体的には、撮影までに最短1週間、写真の準備にさらに5日前後かかります。
費用は15枚で13,000円です。
また、Uber Eatsが撮影した写真は、出前館・食べログ・自社SNSなど他の媒体では使用できないという制限がある点にも注意が必要です。
スピード重視の方には不向きですが、品質を優先したい方や写真に自信がない場合は、依頼を検討するとよいでしょう。
Uber Eats(ウーバーイーツ)の店舗登録費用・手数料
Uber Eats(ウーバーイーツ)に店舗を登録する際は、初期費用や手数料の仕組みを正しく理解しておくことが重要です。
固定費はかかりませんが、成果報酬型の手数料が発生するため、価格設定などにも影響します。
このセクションでは、登録時の費用から報酬の受け取り方法まで詳しく解説します。
Uber Eatsの店舗登録時の初期費用
現在、Uber Eats(ウーバーイーツ)の店舗登録は初期費用無料で始められます。これは期間限定のキャンペーンが適用されているためで、通常は5万円の登録手数料がかかるためです。
無料キャンペーンは予告なく終了する可能性があるため、早めの申し込みがおすすめです。
少ないリスクでスタートできる今のうちに登録を検討すると良いでしょう。
Uber Eatsに支払う手数料
Uber Eats(ウーバーイーツ)では、店舗ごとに毎回の注文に対して手数料が発生します。注文ごとの成果報酬型のため、月額固定費などはかからず、売上に応じた支払いで済むのが特徴です。
手数料の割合は以下の通りです。
- デリバリー:35%
- お持ち帰り:12%
これらは売上から自動的に差し引かれます。
やや高めの料率であるため、多くの飲食店では店頭価格よりも20〜30%高く設定して、手数料分を調整しています。
Uber Eatsの持ち帰りについては、こちらの記事に記載しています。
売上の支払いサイクル
Uber Eats(ウーバーイーツ)の売上は週払いで受け取れます。
入金サイクルが早いため、資金繰りの面でも安心です。
具体的には、月曜日から日曜日までの売上が、翌週の火曜日に銀行口座へ振り込まれます。
日々のキャッシュフローを重視する店舗にとっては、大きなメリットといえるでしょう。
出店にかかる費用や手数料については以下の記事に詳しく書いてます。
Uber Eats(ウーバーイーツ)の店舗登録に関するよくある質問
Uber Eats(ウーバーイーツ)の店舗登録に関するよくある質問をまとめました。
- Uber Eatsに店舗を登録するのに費用はかかりますか?
-
現在は初期費用無料のキャンペーン中で、費用はかかりません。
ただし通常は登録手数料として5万円が必要になるため、早めの申し込みがおすすめです。
- お酒を販売できますか?
-
お酒の販売も可能です。
ただし、各種酒販免許をアップロードする必要があります。
- お菓子だけ販売したいのですが飲食店営業許可証は必要ですか?
-
お菓子だけの場合も飲食店営業許可証が必要です。菓子製造業許可証だけでは登録できません。
- スマホだけでも運用できますか?タブレットは必須ですか?
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スマートフォンでも対応できますが、タブレットの方が操作性に優れています。
一部機能がスマホでは使いづらいため、長期的にはタブレットの導入を推奨します。
- 店舗登録してから営業開始まではどのくらい時間がかかりますか?
-
最短で7日程度、通常は1〜2週間で営業を開始できます。
写真撮影をUberに依頼する場合はさらに1〜2週間かかることがあります。
- 個人経営の小さな飲食店でも登録できますか?
-
はい、個人事業主でも登録可能です。
飲食店営業許可証があり、必要条件を満たしていれば問題ありません。
- 複数店舗経営していますが店舗ごとに登録した方がいいのですか?
-
いいえ、1店舗で大丈夫です。登録するときに担当者と電話かメールする機会があるので、その時に複数店舗登録したいことを伝えてください。
- 同じ住所に複数店舗を登録できますか?
-
同じ住所に複数店舗登録できます。例えば、同じ店舗でカレー専門店とサンドイッチ専門店など複数のアカウントで分けられます。
まずは1店舗で登録して、担当者にその旨を伝えてください。
- Uber Eatsは自宅で出店できますか?
-
自宅で飲食店営業許可証の取得ができれば出店可能です。
ただ、飲食店営業許可を受けるには、2槽のシンクや水洗いが可能な床、住居用とは別のトイレなどの設備が必要となります。そのため、自宅で開業することは容易ではありません。
詳しくは「Uber Eatsは自宅で出店できる?」に記載しています。
- Uber Eatsに登録したメニューは後から変更できますか?
-
はい、メニューや価格、写真などは後からいつでも変更できます。
営業開始後に柔軟に調整できるため、まずは最低限の内容で登録しても問題ありません。
- 容器は自分で用意するのですか?
-
料理を入れる容器は自分で用意します。
私は「容器スタイル」という通販サイトで購入しています。まずは少ない量を買ってみて、どれが最適か実験するといいでしょう。
- 登録をやめたくなった場合、解約費用はかかりますか?
-
解約に費用はかかりません。いつでもメールや担当者経由で手続き可能で、違約金なども発生しません。
Uber Eatsの店舗サポート問い合わせ先
Uber Eats(ウーバーイーツ)への問い合わせは、基本的にメールまたはチャットで対応しています。
電話サポートは現在行われていないため、問い合わせ内容に応じて適切な手段を選ぶことが重要です。
ここでは、サポート窓口の利用方法と注意点を解説します。
メールの問い合わせ先
内容を丁寧に伝えたい場合は、メールでの問い合わせがおすすめです。文章でやり取りできるため、複数の質問や資料の送付にも対応しやすくなります。
登録に関する一般的な質問から、運用開始後の対応まで幅広く対応しています。特に急ぎでない場合や、詳細な内容を相談したいときはメールを活用するとよいでしょう。
チャットの問い合わせ方法

迅速なやり取りを希望する場合は、レストランマネージャー内のチャット機能が便利です。リアルタイムでの対応が可能なため、設定の確認や技術的なトラブルなど、緊急性のあるお問い合わせに適しています。
チャットでの問い合わせは、Uber Eatsレストランマネージャーにログイン後、画面右下に表示されるチャットアイコンからご利用いただけます。
なお、チャットで対応可能な内容は、「アカウント・お支払い」および「技術的サポート」に関するものに限られます。
それ以外のお問い合わせ(営業内容の変更や契約関連など)は、メールでの連絡してください。
電話での問い合わせについて
原則として、Uber Eats(ウーバーイーツ)では電話での問い合わせは受け付けていません。
一部例外として、登録時に担当スタッフがついた場合は、その担当者と直接電話でやり取りできるケースがあります。
サポート全般はチャットやメールでの対応が基本となるため、あらかじめその前提で準備を進めるようにしましょう。
※途中でやめたくなっても、固定費がかからないので安心です。解約費用も一切発生しません。(Uber Eats店舗向け公式ページ)
Uber Eats(ウーバーイーツ)の店舗の解約方法
Uber Eats(ウーバーイーツ)の店舗を解約したい場合は、メールで簡単に手続きを進められます。
解約金や違約金が一切発生しないため、必要に応じて柔軟に運用を見直せるのが安心です。
解約を希望する際は、下記のサポート用メールアドレス宛に連絡してください。
すでに担当スタッフがついている場合は、その担当者に直接連絡しても問題ありません。どちらの方法でも、解約に費用はかからず、スムーズに対応してもらえます。
Uber Eats(ウーバーイーツ)の店舗登録まとめ
Uber Eats(ウーバーイーツ)の店舗登録は、初期費用ゼロ・固定費不要で始められる低リスクな集客施策です。売上ごとに手数料が発生する仕組みですが、出店のハードルは低く、多くの飲食店にとって導入しやすいのが特長です。
本記事で解説したポイントを、あらためて整理します。
- Uber Eatsの店舗登録の初期費用は無料
- 売上の35%の手数料がかかる(テイクアウトは12%)
- Uber Eats店舗向け公式ページから申し込んで、最短7日で営業開始可能
- メニュー写真は自分で用意するか、Uberに有料依頼(15枚13,000円)を選択できる
- 売上の入金は週1回、翌週火曜日に振込
Uber Eats(ウーバーイーツ)への登録は、追加の人件費なしで売上アップを目指せる手段の一つです。
エリアや店舗のスタイルによって成果は異なりますが、固定費がかからない分、始めてみる価値は十分にあります。
自店舗の集客方法を広げたい方や、まずは低コストでデリバリーを試してみたい方は、この機会にぜひUber Eats(ウーバーイーツ)の登録を検討してみてください。
